ダメ人間育成所♯

最初に断っておきますが　私はシューミーのファンです
F1を見るに当たっても応援するのはフェラーリーのシューマッハ
このスタイルはもう10年彼がフェラーリーに移籍してから
変わっていない　とりあえずお疲れ様と言っておきたい。

しかし偏屈な私は少々納得のいかない事があった。

ここからは　私の妄想　

イタリアGP終了後のデビッド・クルサード発言

「残念だったと言う他ない。ミハエルの引退に関しては、
　優勝してから発表したのは彼らしかったね。ミハエルのレースに
　対する倫理観にはいろいろと意見があるようだが、彼が偉大な
　チャンピオンだったことに違いはない。ひとつの時代の
　終焉（しゅう　えん）だね」

元々ミハエルには辛口なクルサードですが　少々気になった

「優勝してから発表したのは彼らしかったね」

これは優勝できなかったら発表しなかった？　いやそんな事は
ないだろう　あれだけ重大発表があると明言していたのだから
だとしたら　この言葉の意味には　「優勝するのが決まっていた」
と言う事にも受け止められる。当然レースなのだから負ける事も
あり得る中でこれ程のドライバーの最後が飾れないのは確かに
格好がつかない。

ドライバーズポイントでルノーのアロンソと僅差で争い続けて
いる現状で残り後3戦　勝てるかどうかは微妙なところである
しかしこの1戦だけをを勝つ事は　それ程難しい事では
ないのではなかったか？

予選アロンソはミハエルの同僚　マッサの進路妨害として
予選タイム上位3つ抹消　事実上降格をペナルティーとして
食らった。これが判断上適切なのかは明言できないが
アロンソはレース後こう語っている

「でもこの週末の判定ははっきりしている。このレースは、
　土曜の午後、コースの外で決められていたんだ」

この裁定の結果　予選は

K.ライッコネン マクラーレン・メルセデス
M.シューマッハ フェラーリ
N.ハイドフェルド ザウバーBMW
F.マッサ フェラーリ
J.バトン Honda
R.クビサ ザウバーBMW
P.デ・ラ・ロサ マクラーレン・メルセデス
R.バリチェッロ Honda
G.フィジケラ ルノー
F.アロンソ ルノー

顔ぶれを見ても判るが　ザウバーはHonda は両チーム合わせて
優勝が1度きり　怖いのはやはりマクラーレンとルノーである

4位以下は　マッサが抑えれば問題ない　ハイドフェルドは
自身で抑えれば問題ない　ライッコネンに関しては次期
フェラーリーに移籍が決まっている。

ここイタリアと言う場所は　フェラーリーにとって特別な所で
聖地と言って過言でない　ここで最後に勝つ事はチャンピオンに
なれなくても十分な価値がある　増してここで勝って引退表明
万が一　チャンピオンになれなくても

「私の気力と体力は実の所　イタリアGPで限界だった」

とでもコメントすれば　「フェラーリーのシューマッハ」としては
十分な演出と結果になるだろう。

現在ミハエルはフェラーリーとすぐ携わる事は無いと発表したが
いずれジャン・トッドに代わって指揮を執るのではと私は思う
そのためにも　このイタリアGPは勝つことが絶対条件だったかと
思われて仕方ない。

チャンピオンを狙うなら　後数度「切り札」を使わなくては
いけないが　ここだけ勝つためなら　たった1度でいいから
容易な事だったと思う。


クルサードの「優勝してから発表したのは彼らしかったね」
この言葉の裏にはこのような背景が隠されているような気がする

全ては私の妄想の上だが　ミハエルが素晴らしいドライバー
だった事は無論の事でそれは揺ぎ無い事でもある。